大規模修繕工事は、目に見える建物の劣化を修繕するだけではなく、その先も長く安全に暮らせるよう建物全体の寿命を伸ばし、かつ資産価値の維持・向上を目指す上でとても大事な工事です。しかし、何をどうすればいいのか、施工会社の選び方など、専門的な知識が必要となります。そこで第三者の専門家として、知識や経験をもとに、公正・公平な立場で管理組合をサポートするのが弊社のコンサルタントとしての役割です。
ここでは、弊社が行うコンサルタント業務の流れをご紹介します。
STEP-1 建物調査診断
主な流れと業務内容
- 事前準備
- アンケート
- 現地調査
- 報告書作成
- 報告等
3つのポイント
-
①正確に建物の現状を把握する
目視や打診、赤外線等によりしっかり「診て・聴いて・触って」現在の建物の劣化状況を正確に把握します。
-
②見えない部分を見える化
赤外線調査の有資格者による建物の外壁調査を実施しております。調査の際、使用するロープアクセスや高所作業車など、仮設に比べて安全でコストも安く、正確に外壁の状況を調査し、劣化状況を把握することが可能です。
-
③動画の有効活用
4K動画カメラを使用し、さらに見落としがないようにします。また、建物の状況を設計や工事監理等にも活用しております。
STEP-2 修繕設計業務
主な流れと業務内容
- 基本設計の
立案・検討 - 実施設計
- 設計資料の提出
- 工事範囲等の
検討 - 工事範囲及び
工事予算決定
3つのポイント
-
①大規模修繕工事内容に
優先順位をつける現在の劣化状況や管理組合のご要望等を考慮し優先順位をつけ、プロとしてと管理組合の2つ目線で現状に沿った必要と思われる工事をご提案!(コスト意識を持って大切な修繕積立金を有効活用するためのご提案)
-
②修繕サイクルを延ばす
長期保証仕様のご提案長期保証仕様であれば、修繕サイクルを延ばすことが可能となります。大規模修繕工事実施回数を減らせれば、修繕積立金も他の工事に活用や値上げを軽減できる可能性がある等、将来を見据えた修繕設計をご提案!
-
③マンションのグレードを考慮した
ご提案マンションに汚れが生じていると、印象が悪く感じられます。マンションのグレードや資産価値等を考慮した美観の維持・向上のご提案!
将来を見据えた長期保証のご提案
(修繕サイクルを延ばす)
弊社では、修繕サイクルを延ばすための長期保証への取り組みをいち早く導入し、積極的に管理組合にご提案させていただいております。
BIMによる3Dモデルの
修繕提案・仮設計画・積算等
3Dモデルを活用した修繕や仮設計画案等により、従来の2次元図面に比べてよりリアルで分かりやすい資料を発注者にご提供しております。
STEP-3 施工会社選定補助業務
主な流れと業務内容
- 公募条件
決定・
公募開始 - 現場説明会・
質疑応答 - 工事見積・
関係資料の
提出 - 比較資料作成・
絞り込み - ヒアリング・
内定 - 総会にて承認
3つのポイント
-
①公平・公正
施工会社の選定は、公正・公平でなくてはなりません。選定方法は管理組合により多少異なりますが、居住者からの推薦、業界新聞への掲載等を実施して、なるべく広く見積参加していただく会社を募集します。また、公平性を保つため、弊社から施工会社を推薦することはいたしておりません。
-
②工事金額だけでなく総合的な判断
大規模修繕工事は、当然ですが「安かろう・悪かろう」では困ります。管理組合がわかりやすく検討・判断できるよう工事金額以外の資料も含めた総合的な比較資料を作成し、総合的に施工会社選定のサポートをします。
-
③ヒアリングの実施や
総会に向けたサポート絞り込んだ施工会社にヒアリングを実施し、最終的に1社に内定します。ヒアリングに同席し、プロの視点から管理組合をサポート。その後、総会に向けた議案書の作成等についてもご協力します。
STEP-4 工事監理
主な流れと業務内容
- 工事着工
- マーキング・
各種検査 - 各種工程検査
- 足場解体前
検査 - 竣工検査
- アフター点検
3つのポイント
-
①品質の均一化・向上
品質にばらつきが無いよう、試験施工の実施や工事仕様、工事のポイント等、週に1回程度施工会社と定例会議を実施するとともに、 弊社オリジナルのチェックシートをもとに、検査を随時実施し、品質向上に努めます。
-
②現場の状況をリアルタイムに把握し、
緊急の際にも迅速に対応週1回程度の巡回監理となるため、施工会社から工事日報や工程・検査等の写真記録を随時メールしてもらうことで、現場の状況をや緊急性の事象についても迅速に対応できるよう、常に施工会社とコミュニケーションを図り、現場の状況を把握します。
-
③数量検査や工程・材料検査
下地数量検査を実施し、特に実数精算項目となる故障数量については正確に把握します。また、現場に使用する材料の使用量が適切であるか、搬入検査や空缶検査・各種工程検査等を適時実施します。検査で不合格の場合は、再検査や是正確認等を行います。
STEP-5 アフター点検
主な流れと業務内容
- 大規模
修繕工事
竣工 - アフター点検
1年目 - アフター点検
3年目 - アフター点検
5年目 - アフター点検
7年目 - アフター点検
10年目
大規模修繕工事完了後、施工会社が行う保証期間内のアフター点検1年目の点検時には弊社も現地確認等の上、管理組合に状況をご報告いたします。また、最長で10年のアフター点検を義務付けております。
STEP-6 長期修繕計画書の見直し
主な流れと業務内容
- 竣工
- 竣工図書一式
提出 - 工事内容・
数量等確認 - 工事内容反映
- シミュ
レーション
作成 - 長期修繕
計画書
見直し
建物は、経年とともに劣化して行きます。それを定期的にメンテナンス(補修)していくことにより、建物を長期的に維持していくことにつながります。また、定期的に計画書の見直しを行い、時代と共にさまざまなニーズにも対応していくために、修繕積立金の目安を作成します。
長期修繕計画書とBIMとの連携
長期修繕計画書とBIMとの連携により、大規模修繕工事等の修繕履歴の更新情報を一元化かつ、デジタル情報として見た目にもわかりやすく管理することができます。